抗酸化物質が豊富な健康果物 タルトチェリーの効果

メラトニンと睡眠

睡眠をコントロールするホルモン・メラトニン

メラトニンはホルモンの一種で、脳の中にある松果体(しょうかたい)と呼ばれる豆粒ほどの器官から体内に分泌されます。このメラトニンは人間の睡眠リズムと深く関わっていることから「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。

メラトニンには体温・脈拍・血圧などを低下させる作用があります。このような変化は人の身体に休息や睡眠の準備ができたと認識させます。分泌量はおもに日光などの光によって左右され、日中に強い光を浴びるとメラトニンの分泌は減少しますが、夜になり暗くなると今度は分泌が増加します。そのため人はメラトニンが増加した夜に眠くなるのです

また、人の一生の中でも分泌量は変化します。とくに多いのは幼児期で、歳を重ねるごとに分泌は減っていきます。赤ちゃんがよく眠り、歳を取ると眠りが浅くなったり睡眠時間が短くなるのはこのためです。メラトニンは人の体内時計をつねにコントロールしています。

アメリカでは不眠症や時差ボケなど、いわゆる睡眠障害の治療に広くメラトニンが利用されています。一般へも睡眠導入剤の代わりやリラックスを目的に、栄養補助食品としてのサプリメントが販売されています。日本ではメラトニンを医薬品成分として扱っており、薬事法上、食品としての販売は認可されていません。

メラトニンのその他の作用・副作用

メラトニンは体に吸収されやすく、ビタミンC、E、Aよりも良質の抗酸化作用があるとみられています。最近では免疫系を活発にさせたり、がんのリスクを抑える作用もわかってきました。しかし反面、誤用・多用により、低血圧を起こす、ホルモンバランスを崩す、かえって睡眠障害を起こすなど副作用の可能性があります。
医薬品のメラトニンは、医師の指導がないかぎり、子供や妊婦、授乳中の女性は服用しないよう求められていますので注意してください。

タルトチェリーに含まれるメラトニン

メラトニンを含む食品は、すべてが摂取により血中のメラトニンレベルを上げる効果を持つわけではありません。
しかし、タルトチェリーは同量のあらゆる自然食品と比較した場合とくにメラトニンが多く含まれているというだけでなく、睡眠の質を改善するという点で、タルトチェリーが含むメラトニンは自然な摂取で十分に効果を発揮することが示唆されています

不眠など睡眠障害でお悩みの方は、まずは適時に天然のメラトニンを摂取するようこころがけ、生活の改善を図ってみてはいかがでしょうか。

毎日摂るなら

タルトチェリーはおもに加工用として生産されています。
ドライフルーツやサプリメント、ジュースなら、季節にかかわらず手軽に摂取することができます。
※タルトチェリーは薬効成分のある果物ではありません。摂取することで病気が治るといった治療効果はありません。